補聴器

人が、最初に感じる外の世界、それは母親の心音といわれています。人の持つ五感~視覚、触覚、味覚、臭覚、そして聴覚、その中でまだ生まれる前から母親のお腹の中で感じる外の世界~それは「音」なのです。

音~風の音、水の音、鳥の声、そして人の声、人は音を聴いて外の世界と交わります。
また、話す事も聴く事と切っても切れない関係にあります。言葉を聴く事でその音を理解し、話す事が出来るのです。-なのに、もし、聴こえなくなったら、-外の世界の音がなくなり、人の声も聴こえなくなったら-それはとても辛い事です。
それを少しでもお手伝いする器械、それが、補聴器です。
わたしたちは、失ってしまった音、もう聴こえないと思っていた音を、もう一度聴きたい~そんな願いをかなえて差し上げたい、と思っています。

聴こえのしくみ

音の伝わり方

風が吹く、鳥が鳴く、それを音源とした空気の波が集音器である耳介を通って耳穴に入り、奥にある鼓膜や耳小骨で振動は大きくなります。そして蝸牛の中で振動音は電気信号に変換され、どんな高さ(周波数)かどんな強さか分析し分類され、聴神経に運ばれ、最後に脳が記憶を照合しそれが何の音かを決定します。この過程を経てはじめて”音”が聴こえます。

音の図書館

”音”を聴いているのは、”脳”です。耳には絶えずいろんな音が押し寄せます。それでもうるさく感じないのは、脳が必要な音だけを再生し、他をカットしているからです。いうなれば、いろんな音が記録されているテープがたくさん蔵書されている音の図書館があって、その中からほしいテープを何本かだけテープデッキで再生して聴いていると想像していただければいいでしょう。

 

難聴の種類

”難聴”という状態は、耳介から脳に至るどこかで障害がおこり、音が聴こえにくい状態をいいます。難聴には、障害の箇所により、3つに分ける事が出来ます。

感音難聴

蝸牛や聴神経等の内耳に障害のある難聴。いわゆる老人性難聴はこちらです。音は入ってきますが、脳に信号を送る聴神経に障害がある訳ですから明瞭感がなくなってしまいます。特に高音が聴き取りにくく、小さい音は聴こえず、大きな音が入ってくると、非常に不快に感じることがあります。

混合難聴

伝音難聴と感音難聴の両方が混じりあった難聴のことです。

伝音難聴

外耳から耳小骨など中耳にかけての障害のある難聴。鼓膜破損や中耳炎などが主な原因です。手術や治療で回復の可能性があり、聴神経は生きているので、大きな音が入れば聴き取れることから補聴器の装用効果は、かなり期待できます。

 

聴こえていますか?

聴力測定で適切な補聴器を

もし、耳が遠くなっても、本人は気づいていない、という事がよくあります。
お年をとってからの難聴は、ゆっくり進行し、自覚するまでに時間がかかります。ご家族やお友達から、指摘されてはじめてわかるいう事もあります。
あなたの場合はいかがでしょうか。以下に揚げる5つの質問にこころあたりはありませんか?
もし心あたりがあるようでしたら、耳鼻科の専門医での検査や、補聴器取扱店での補聴器の選択・調整のための聴力測定をお勧めします。
メガネを作る時に視力検査を受けるように、補聴器も聴力測定をしてみて、はじめてその人に最適な補聴器が選定できるかどうか分かります。

 

補聴器ってどんなもの?

補聴器とは、音の「増幅器」です。
マイクに入った音を増幅器で大きくして、大きくなった音をレシーバ(スピーカー)から出して、耳に伝えるのです。

聴こうとする気持ちの手助けを

しかし、補聴器がいくら、音を大きくして耳に伝えても、それが何の音かを識別するのは、脳であり、脳に音を伝える聴神経が機能していなければ、音を識別はできません。
補聴器装用者の練習と慣れによって、休んでいた聴神経を目覚めさせる事で少しでも聴きやすくする事が大切です。

補聴器の種類

補聴器には、その形状により、大きく分けて以下の5つのタイプがあり、その中にも様々な種類があります。聴こえの程度と予算に合った補聴器を選んで下さい。

 

両耳装用のすすめ

距離と方向を正確に

人の感覚器の中で、目と耳だけが、ふたつずつあるのはなぜでしょう。それは視覚と聴覚の場合、距離と方向を正確に捉える必要があるためです。危険な物があったり、近づいてきている時に、とっさの判断をするためにどうしても必要だからです。

音の距離

たとえば、右目を閉じると右の方が見えなくなります。また、片目だけでは距離感が掴めません。これでは、右側をカバーするために、たえず首を回し右側を意識していなければなりません。また、片目だけで見る事になりますので、左目に負担がかかります。
それと同じことが耳にも言えます。両耳装用には、以下のような利点があります。
そのような理由で、補聴器は最初から両耳装用をお勧めします。

両耳装用だと…

  1. 音の方向感・立体感がはっきりします。
  2. 明瞭感が増し、聴き取りが良くなります。
  3. 片耳装用より、ボリュームを抑えられますので、疲労を感じる事なく自然に聴く事が出来ます。
  4. 騒音の中での会話がより聴きやすくなります。
 

デジタル補聴器

一人ひとりの聴こえのために

ひとくちに難聴といっても、ひとりひとり、その聴こえはさまざまです。高い音が聴こえない人、低い音がわからない人。その聴こえに今までより的確に柔軟に対応するため、出来たのが、デジタル補聴器です。

よりよい聴こえが可能に

デジタル補聴器は、調整にコンピュータを使用し、マイクに入ってきた音をデジタル信号に変換して、補聴器内部で周波数ごと(高い音や低い音)に様々な処理を行い、装用者の難聴の種類に合わせて細かな調整が出来ます。
例えば、マイクに入ってきた音の中から雑音分だけ抑えたり、言葉の明瞭度に必要な子音を強調したり、頭に響くような甲高い音を抑え耳に優しい音に変えたりと、今までの補聴器では、不可能だった事が出来るようになりました。
なかでもNJHのデジタル補聴器は、言葉の聞えを強調したまま雑音だけを抑え、また嫌なピーピー音(ハウリング)を抑える機能に優れており、環境に柔軟に対応する優れた音声処理が可能になりました。
このような細かな調整が出来るデジタル補聴器が、現在主流となっています。

 

補聴器の聴こえに慣れよう

補聴器を購入し、装用したからといって、すぐに昔のような聞こえが蘇る、という訳ではありません。先に述べたように、音を音として認識するのは、あくまで脳だからです。
しかし、補聴器を装用し耳に音を入れる事により、その音がどんな音なのか、次第にわかるようになりでしょう。

根気強い練習が必要です

そうなるためには、毎日適切な訓練や練習により、補聴器の聴こえに慣れることが大切です。
仮に、すぐには馴染めなくても、簡単にあきらめたりせず、お店の方に装用の指導を受けながら、忍耐強く毎日規則正しい練習をする事が、よい結果をもたらす事になります。廻り道に見えてもそれが近道です。
以下の項目よりの「装用練習の方法」を見ながら、補聴器の聴こえに慣れる練習をしましょう。

装用練習の方法

静かな場所で周囲のお物音に耳をすませてみましょう。最初からうるさい環境だといろんな音が入ってきて、うるさく感じてしまいます。最初は1時間くらいから始めてみましょう。静かな場所で、ひとりごとや本の朗読をゆっくりとしてみましょう。補聴器を装用すると、自分の声が少し違って聴こえます。それに慣れるようにしましょう。 静かな場所で、身近な人と向き合って1対1で会話してみましょう。相手には、ゆっくりはっきり、話してもらいましょう。相手の口や手振り、身振りも良く見ましょう。 慣れてきたら、今度は3~5人くらいの人に会話してもらいましょう。どの人が話しているのか、注意して聴いて下さい。テレビやラジオを聴いてみましょう。
      機械音であるため、これらの音は本来聴きづらいものですが、いつもより、小さめの音で聴いてみましょう。 会話の聴き取りにも慣れてきたら、日常生活の様々な場所に行ってみましょう。
      音量は少し小さめにして聴いてみましょう。
 

装用してみて…

慣れには個人差があります、何でもご相談ください

装用訓練により、補聴器に慣れてくると、人の言葉が明瞭でなかったものが、少しずつわかってきます。
以下に揚げたチェック表は、補聴器のに慣れた約3か月後くらいから試してみて下さい。
ただし、人により個人差があり、すぐに慣れる人もいますし、長くかかる人もいます。
また、補聴器は精密器機です。定期的にお店に行って、補聴器の点検を受けましょう。わからない事、不安な事は、どんな事でもききましょう。

 

ご家族の皆様へ

積極的な会話を

難聴になると様々な変化が表れます。まず、言葉の理解が困難になり、独りでいる事が多くなり、テレビの音を大きめにしたりします。ご家族の方は、その状況を理解し、協力してあげる事が重要です。団らんの時や、様々な生活の中で、積極的に会話をするように心がけてください。

家族団らんの歓びの中で

補聴器は聴こえの衰えを補い、コミュニケーションを保つための道具ですが、他人と会話する喜びが、よりよく聴こうとする意欲につながります。
特に、補聴器を装用する最初の頃は、本人の自覚や意欲を高めるように、ご家族や周囲の方々の配慮や暖かな励ましが必要です。

◎話す時や話題を変える時には簡単な合図をしましょう。
装用者が注意して聴けるようにしてあげる事が、大事です。

◎相手の顔を見ながら、普通の大きさの声で、はっきり、ゆっくりした口調で話しかけましょう。補聴器を付けているので大きな声を出す必要はありません。

◎聴き間違いや理解してもらえない時は、表情を変えたり、筆談なども併用してください。

◎話の内容が正確に理解されているか、ときどき確認して下さい。

◎騒がしい所で話す時は、聴き取りやすいように補聴器の音量を調整してもらい、できるだけ本人に近いところで話すようにして下さい。

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当店での補聴器相談は・・・

  1. 「音として聞こえる」と「言葉が理解できる」の2種類を測定
  2. 「補聴器とはどんなものか」を実際に視聴していただきながら体験
  3. 大切なのは値段でなく、「お客様の耳に合った補聴器」選びと調整

【補聴器検査ルーム】